ヤクルトが、ついに勝った。DeNAを5-2で下し、5月12日巨人戦以来3週間ぶりの白星を手にした。初回に2番青木宣親外野手(37)から打線がつながり3点を先制すると、中4日で先発した原樹理投手(25)が6回2/3を1失点と好投。連敗をセ・リーグ記録で70年の球団ワーストに並ぶ16で止めた。4日から昨年は12球団最高勝率を収めた「日本生命セ・パ交流戦」に突入する。

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連敗の始まりとなった右腕が、連敗を止めた。ヤクルト原が3勝目を挙げた。序盤から持ち味の直球、シュートで内角を突いた。早打ちのDeNA打線を詰まらせて6回2/3を投げて79球、1失点。「結果、勝てたのが1番良かったです」とアウトを積み重ねた。

中4日の強行も物ともしなかった。「連敗を止めたい一心だった」と5月28日の広島戦からのスクランブル起用。4回途中7失点の悔しさを晴らすように思い切り腕を振った。16連敗が始まった5月14日の広島戦で5回持たずに6失点KO。21日の阪神戦は6回3失点と好投したが、試合前の時点で3連敗。「練習でも状態が良かった」と短い期間で修正し、失点はロペスのソロだけに抑えた。

連敗脱出を託した小川監督も「中4日の強行で行ってもらって、本当にいいピッチングをしてくれた。あらためて投手がすごく大事だと思った。辛抱して投げてくれた」とねぎらった。