阪神矢野燿大監督が原口の復活劇を演出した。

9回1死三塁で代打起用。見事に応えた一打に満面の笑みで「俺らには分からん思いをフミは持って、打席でも走塁でもしっかり表現してくれた。素晴らしい打撃と気持ちがあった。今日はどこかで絶対、使いたいなと思っていた。メチャメチャうれしかった」と振り返った。2軍の実戦復帰から1カ月もたたないスピード復帰。指揮官は理由を「交流戦の頭で、何かムードをリセットするなかのプラスアルファでフミを呼んだ部分もあった」と明かす。

1軍合流した原口に「楽しみにしてるぞ」と声を掛けると「自分も楽しみます」と返ってきたという。矢野イズムを地でいく劇的な適時打だった。