日本ハム有原航平投手(26)が、6回を4安打2失点で、12球団トップの7勝目をマークした。

雨が降る中、5回までは、わずか2安打と相手打線を圧倒。6回に2連打と四球で無死満塁のピンチを招き、内野ゴロと暴投で同点に追いつかれたため、「四球も絡んで走者をためてしまったのが一番良くなかったと思うので、次はしっかり修正したい」と、試合後は反省を忘れなかった。

栗山監督は、高校球児を取材したキャスター時代の思い出で「忘れられない」のが、有原が広陵高3年の夏、暴投による1失点で散った姿だという。「甲子園ではいい思い出がなかった」と有原。同年のセンバツ準決勝でも、自らの悪送球を引き金に逆転負けを喫している。

「今まで甲子園で良い投球をしたことがなかったので、今日はもっと投げたかったけど、チームが勝ったので良かったです」。高校時代の苦い思い出を拭い去った右腕は「勝ちを付けてもらったのは、すごくありがたい」と、味方に感謝し「次はしっかり抑えて、チームに勝ちが付けられるよう頑張りたい」と次戦を見据えた。【中島宙恵】