巨人菅野智之投手(29)が腰の違和感から25日ぶりの復帰登板を6回3安打2失点でまとめ、今季6勝目を挙げた。

立ち上がりは力みからか制球を乱す場面も見られた。初回先頭のロッテ荻野に二塁打を打たれ、四死球も絡み2死満塁とピンチを招いた。それでも東海大相模の後輩の菅野を空振り三振に抑えた。

2回以降は初コンビの炭谷の好リードもあり、立ち直った。最速152キロの直球には力があり、スライダー、カーブ、フォークを組み合わせ、的を絞らせなかった。

5回1死からロッテ荻野に内野安打、続く鈴木にスライダーを右翼席へ2ランとされたが、98球で6回を投げ終えた。

久々のお立ち台に「時間がかかりましたけど、ホッとしています。自分だけの力だけじゃなくていろんな人の思い、協力をもらって今日の日を迎えられた。本当に感謝しています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。大量援護で復帰戦を祝い、ベンチでも何度も気にかけてくれた味方に「(野手が)みんな声をかけてくれますし、たくさん点を取ってくれたので6回まで投げることができたと思います」と頭を下げ「今日はベストではないですけど、今日やれるピッチング、やれることは全部やったと思います。また頑張ります」と締めた。

原監督は「今日は100球前後の投球という中で、98でしたかね。しっかり投げられたし、勝ちがついたことに価値があるでしょうね」とエースの復帰を喜んだ。