右肩炎症から1軍復帰を目指す中日松坂大輔投手(38)が14日、ウエスタン・リーグ阪神戦(甲子園)で先発登板した。

4回62球4安打1失点、4奪三振。岡崎にソロ本塁打を被弾したが、右腕は満足げな表情を見せた。「ほどよくピンチもあり、それなりにメリハリをつけながら投げられた。ゴロを打たせたいところは打たせられましたし、良かったと思う。順調に仕上がっている」。聖地甲子園での今季2度目の実戦登板を振り返った。

キャンプ中にファンとの接触から右肩に炎症を起こし、リハビリを続けてきた。5月28日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマホームスタジアム筑後)で初実戦登板していた。その際は変化球主体に2回無失点だった。

この日は最速143キロを計測した直球も交え、結果につなげた。「変化球を生かすための真っすぐ。今の真っすぐを良く見せるためにはどう変化球を使うか。今日もそれは考えて投げました」。直球を効果的に使い、ナバーロ、陽川らから技で三振を奪った。

「体調に問題なければ、また1週間後とか。(イニングや球数に)制限をかけて投げる必要はないと思う。与えられた。与えられた試合で、少しでもコンディショニングを上げたい」と意欲的なコメントを並べた。15日の右肩炎症や体調面での問題がなければ、21日からのウエスタン・リーグ広島3連戦(ナゴヤ)での先発が濃厚だ。