阪神糸井嘉男外野手は日本ハム時代の12年9月度以来、3度目の受賞となった。

「考えてなかったので、最初はビックリしましたけどうれしい気持ちが最初でした」と喜び、全ての球団関係者に感謝を示した。

交流戦を戦った6月は21試合に出場し、28本の安打を積み重ねた。月間打率3割5分4厘と得点圏打率5割8分8厘は堂々のリーグトップをマーク。阪神では18年3、4月度のメッセンジャー以来、同野手では16年5月度の原口以来の受賞となった。

17年シーズンからタテジマに袖を通してからは初の月間MVP。「タイガースで活躍したいと思って来ているので良かったです」と胸を張った。

「夏男」はさらに調子を上げている。7月も8試合で12安打、月間打率3割6分4厘と勢いは止まらず。この日も6回に中前打を放ち、5試合連続安打とした。阪神で8月の通算月間打率は3割5分を超えており、まだまだ快音は増えそうだ。

6月の猛打で打率を3割台に乗せるも、現状に満足はしない。「夏場以降は爆発したい。チームの順位を上げていけるように活躍したい」。チームは首位巨人に水をあけられているが「何が起こるか分からないというか、誰も諦めてない。逆に、追い上げたら面白いでしょ?」と静かに闘志を燃やす。勝負の季節は、これからだ。【奥田隼人】