12日の練習から1軍合流することが決まった松坂大輔投手に続き、中日のドラフト1位根尾昂内野手(19)も1軍に“合流”することを、与田剛監督が10日、明らかにした。

「そういうチャンスが与えられればと。1回、練習で1軍で確認したかった。久しぶりにゆっくり話しもしてみたい。14日はファームは移動日になる。13日ならこちらで練習させられる」

根尾は10日現在、ファームで64試合に出場、42安打、15打点、1本塁打、打率1割8分1厘の成績を残している。打率はウエスタン・リーグ規定打率到達者では最下位、三振数は全選手中トップの79個。しかし、7月に入ってからは成績が上昇中だ。

この日のウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤドーム)では、初回に先制となる右翼線への2点二塁打を放つなど、与田監督が視察する前でアピール。7月の月間成績は9試合32打数10安打、2打点3盗塁と、潜在能力を開花させつつある。

「少しずつ良くなっているところもある。できることも明確になってきている。少しずつ前に行っていると思う」と根尾自身も手応えを感じている。

前日10日の広島戦(ナゴヤドーム)で同期4位の石橋康太捕手が1軍でスタメンマスクデビュー。初安打初打点をマークし、根尾の1歩前を進む。石橋も交流戦明けの1軍練習に与田監督から呼び出され参加、約2週間後に1軍昇格。根尾も1軍練習と今後のファームでの結果次第で、7月中の1軍デビューの可能性が出てきた。