中日の松坂大輔投手(38)が、16日の阪神戦(ナゴヤドーム)で、今季初、1軍復帰登板することが濃厚になった。10日、広島戦(同)前に、与田監督が「後半戦に向けて(12日に)合流してもらう。(登板は)後半戦すぐにでも」と、明かした。

松坂は2月のキャンプ中、右肩に炎症を発症。キャンプを途中離脱し、リハビリ調整を続けた。5月28日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で実戦復帰してから4試合に先発し、18回4失点、防御率2・00。指揮官は「体調に問題ないことが一番の安心材料。その辺りがクリアになり安心している。勝つために松坂の力を借りたい」と言い、後半戦への起爆剤として、絶大な期待を寄せる。

松坂は、昨年6勝を挙げカムバック賞を受賞したが、うち3勝が阪神戦。後半戦開幕カードの阪神3連戦は15、16日がナゴヤドーム、17日が豊橋だ。初戦はエース大野雄が最有力。球団関係者も「そこ(16日)しかないでしょう」と話す。16日復帰なら、昨年9月13日の阪神戦(甲子園)での日米通算170勝目以来、306日ぶりの1軍マウンドとなる。「平成の怪物」が令和1軍初登板へ、カウントダウンに入った。【伊東大介】