ヤクルトの野村克也元監督(84)が、神宮の打席に立った。11日、球団設立50周年を記念した初のOB戦「スワローズ ドリーム ゲーム」に出場。古田敦也ヘッドコーチとともに「GOLDEN 90’s」を率い、若松勉監督と小川淳司ヘッドコーチの「Swallows LEGENDS」と対戦した。

拍手に包まれながら、ノムさんがゆっくり登場した。4回、代打として名前が告げられた。真中、古田、川崎に支えられながら打席へ。1人で立ってバットを構え、スイングも見せた。投手の松岡健が1球を投じたところで申告敬遠となり、手を振って退いた。

試合前、愛弟子古田からの提案に「やるか」と応えた。「久しぶりに打ちたかったね。バーンとセンターオーバーのホームラン」と笑顔で明かした。雨にもかかわらず、神宮には2万7727人が詰めかけた。「これだけファンがいるのにびっくり。小川監督はじめ現場の人間がどう感じるか。責任感、義務感を感じないと」と最下位のチームへのぼやきも忘れなかった。