宮城出身で仙台育英の同級生コンビが躍動した。2年連続出場となる全ウの阪神熊谷敬宥内野手と馬場皐輔投手が地元開催で輝きを放った。

「2番二塁」でスタメン出場した熊谷はバットでアピール。2回2死一、二塁でカウント3-0からDeNA中川虎の146キロ直球を振り抜き、左前へ適時打を放った。「こういう機会でしか振れないので。甘いボールを1球で。いいところに転がってくれた」。家族や中学時代の友人らが応援に駆けつけた。「めったに見ることができないと思う。その中でいいプレーを見せられたのは良かった」と凱旋(がいせん)の一打で応えた。

6番手で登板した馬場も力投した。7回に登板し、2安打を許しながらもアウトはすべて空振り三振で奪った。無失点投球に「ホッとしています。緊張と楽しみと両方だった。3三振取れて良かった」と振り返った。

普段は遊撃を守る熊谷は前半戦、ルーキー木浪らに1軍のポジションを譲る悔しい結果に終わった。「打たないと自分の場合は1軍に上がれないと思う。打つためにどうすればいいかを前半戦よりも考えながらやっていきたい」。1軍登板で結果を残せていないも馬場も「真っすぐ(の調子)が上がってきている。1軍に上がって結果を残していきたい」。後半戦の1軍出場へ、地元で勢いをつけた。【奥田隼人】