腰痛で戦線離脱している日本ハム大田泰示外野手(29)の実戦復帰にメドがった。11日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で2軍全体練習に参加し、フリー打撃などフルメニューを消化した。回復は順調。球宴休み明けにコンディション面で問題がなければ、後半戦開始直後に1軍復帰できそう。時期はプラスワン投票で選出された球宴の出場辞退ペナルティが適用されるか否かで変動しそうだ。

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いつもの明るい大田が、元気よく打球を飛ばした。鎌ケ谷で2軍全体練習に参加し、フリー打撃では柵越えも放った。「全然、問題ないです。順調だと思うし、むしろいい感じです」。守備練習や体幹トレーニングも行うなど、痛めていた腰の状態を気にすることなく、汗を流した。荒木2軍監督も「大丈夫そうなので、実戦へ進んでいける」とゴーサインを出した。球宴休み明けも体調に問題がなければ、待望の実戦復帰となりそうだ。

1、2軍とも後半戦は15日から始まるが、復帰の舞台についてはNPBの判断待ちとなりそうだ。大田は球宴にプラスワン投票で選出されたが、故障のため出場を辞退した。野球協約には、球宴出場辞退者は後半戦最初の10試合に出場できないとある。ただ、プラスワン投票に関しては記載がなく、球団はNPBに同様の扱いになるのか確認を申し入れている。協議中のNPBからは13日までに回答が来る見通しだ。

今季から故障で球宴前に登録抹消中の場合は、抹消期間中の試合数を差し引くため、3日に抹消された大田に規定が適用されれば、首位ソフトバンクとの直接対決となる後半戦最初の2試合に出場できなくなる。適用されなければ、王柏融が故障離脱したチームにとっては、大田に早く戻ってきてもらいたいところ。「僕は、いつでもできる準備はしておかないといけないので、そこはしっかり怠らずに準備したいです」。どんな形になろうとも、万全を整えて1軍復帰する心構えはできている。【木下大輔】