球宴第2戦で初アーチを描いた阪神梅野隆太郎捕手は、気持ちを切り替えて再開するペナントレースに臨む。西武高橋光からの1発は、配球が直球主体の“祭り仕様”だったと冷静に指摘。「シーズンとは全く違う。シーズンは変化球を交えて配球してくる。自分の頭をリセットして戦っていけたらと思う」。前夜の興奮はすっかり頭から排除していた。

7日広島戦の打撃で左手首を痛め、前半戦最終カードの巨人3連戦は大事を取って欠場。それも第2戦で全セの「8番捕手」で巨人菅野ら6投手をリードしてフル出場し、不安を一掃した。「もう大丈夫。ゲーム感覚も戻ってきた」。

この日の練習では虎の正妻の顔に戻った。「投手陣をリードして、守り勝っていかないといけない。そこを中心に乗っていけたら」。前半戦のチーム防御率3・40は12球団トップで「うまくリードして、防御率にもこだわりたい」と後半戦も存在感を示していく。