サプライズオーダーも、勝利に結びつかなかった。DeNAアレックス・ラミレス監督(44)は、後半戦の開幕戦で、筒香を「2番」で起用。4番にロペスを入れた。人生初の2番に座った筒香は、3打数1安打2四球。6点を追う3回1死満塁で押し出し四球を選び、3番ソトが左翼線への適時二塁打で続く流れも生まれた。ラミレス監督は「良かったと思う。3度出塁したし、その後を打つソトもいい仕事をした」とうなずいた。

指揮官の“思いやりオーダー”だ。筒香は前半戦終了時点で、出塁率は4割5厘と高い数字を残しながら、得点圏打率はリーグ20位の2割3分4厘。「モチベーションを上げるため」と一時的な変更に踏み切り「今日は、今年見る限り一番いい状態」と納得顔だった。筒香本人も「打順は特に。状態はいいので」。試合には敗れたが、新たなバリエーションが生まれた。