日本ハム石川直也投手が、アドレナリン全開でソフトバンク打線の戦意を喪失させた。

4点リードの7回に登板。初球から真っすぐは154キロを計測。グラシアルの4球目には自己最速タイの156キロもマークした。

「打順も打順で首位との試合。前も打たれているし、最初から飛ばしました」。2死二塁の場面では、6月29日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で逆転のランニング本塁打を浴びた上林から空振り三振を奪った。「2回、やられたくはない。点差もあったし、しっかり打者に集中できた」。リベンジを果たした。

14日の全体練習中には、栗山監督から呼び止められた。「失敗してもいいから。それで、しっかり前に進んでくれればいい」と熱いメッセージが送られた。背中を押してもらった若きセットアッパーは結果を恐れず、しっかり腕を振ることだけを考えてマウンドに上がり「流れにもしっかり乗れて投げられました」。逆転優勝だけを見据えて、23歳の豪腕が突っ走る。