DeNAの先発、浜口遥大投手(24)がまた甲子園で好投した。失点は北條のソロによる1点だけ。

7回115球を投げ6安打1失点、3三振2四球で今季5勝目(3敗)をマークした。これで同球場ではプロ入り後6試合に登板し、無傷の4勝目となった。

甲子園での好成績については「本当にたまたま」というが、相手ファンの歓声、この日は阪神先発青柳の投球が闘争心に火を付けた。「青柳さんがすごく良かったので、それに引っ張られて。何とか負けないようにと投げました」。

青柳のテンポが良く、逆に自分が間延びすれば攻撃陣のリズムにつながらない。そう考えて意識的にテンポアップして投げた場面もあったという。「(不調だった序盤戦と)球速はそんなに変わらないですけど、自分の感覚ではすごく良い真っすぐをうまく両コーナーに投げきれている。だから変化球も効果的に決まる」。6回1死一、二塁のピンチにマルテを内角スライダーで投ゴロ併殺に仕留めると、雄たけびを上げた。

チームは4月16日以来となる貯金2。延長12回引き分けとなった前日23日に救援陣を7人つぎ込んだラミレス監督は浜口について「試合前に『7回まで投げてくれれば』と言ったが、期待に応えてくれた。素晴らしかった」。蒸し暑さもなんのその。今後も粘り強く投げ抜くと誓った浜口は「今年はこれでいこうかな。なんとなく」とトレードマークの長髪を触りながら笑った。【千葉修宏】