東都大学野球連盟は30日、都内で臨時理事会を開き、今秋リーグ戦でのタイブレーク制導入を決めた。

9回終了時同点の場合、延長10回から無死一、二塁の継続打順で、決着がつくまで行う。1~4部全てで実施するが、優勝決定戦、5位6位決定戦、入れ替え戦は、従来通り、3時間半までの延長15回制で行う。

タイブレーク制は、同リーグ初。導入の理由を、瀬尾健太郎事務局長は「第一には、選手の健康管理です。延長が長引いたり、引き分けが増えたりしないように。最高のパフォーマンスを出せる環境づくりです。第2は、学業を妨げないため。引き分けだと、翌日に試合があるからです。さらに挙げるならば、第3として、法人運営の効率化。費用の面です」と説明した。

タイブレーク制の導入については、以前から議論はあった。今春リーグ戦から1日3試合制を導入。それを機に、試合の長時間化を避けるため、タイブレーク制の導入を求める意見が再び出ていた。まず、今秋リーグ戦で実施し、来春以降については、再検討する。なお、今秋は第1試合の開始を春より2時間前倒しして、午前9時とする。

タイブレーク制導入に際し、新たな制度も加わる。「じゃんけん制」だ。これまで、1回戦は前季上位チームが先攻。2回戦は先攻後攻を入れ替え、3回戦は1回戦と同じく上位チームが先攻となっていた。ところが、タイブレーク制の場合、先攻後攻どちらが有利か? という議論が起こりえる。そこで、3回戦については、試合前のメンバー交換に際し、じゃんけんで先攻後攻を決める。じゃんけん要員は、同大学の野球部に登録されている者から選ぶ。女子マネジャーでも可能だ。