力投を続けていた阪神先発の高橋遥人投手(23)が、最後に捕まった。

3点ビハインドの6回2死満塁。打席にはバティスタ。投じた114球目は、はかなくも左翼スタンドに消えた。

「立ち上がりが悪かった。エラーを引き寄せてしまったのは自分のせい。チームの代表として投げさせてもらっているにも関わらず試合を壊してしまいチームに申し訳ない気持ちです」

5回2/3を自己ワーストタイの7失点(自責6)で降板。ソラーテの拙守など野手陣に足を引っ張られた形だ。3位広島とのカード初戦を任されたが、期待に応えられなかった。

広島打線には相性がよかった。新人だった昨季はプロ入り初登板初先発した4月11日の広島戦(甲子園)で7回2安打無失点と抑え、プロ初勝利をマーク。今季は7月7日に甲子園で対戦し8回4安打無失点で勝ち投手となっていたが、この日は沈んだ。試合後は「試合をつぶしてしまって申し訳ない。(6回の)ああいうピンチでも続投させてもらっている。申し訳ないのと悔しいです」と唇をかんだ。

矢野監督は「自分の投球はある程度してくれた。あそこも球数はもちろん増えている。疲れも出てくるというのも分かっている。遥人の経験になると思ったので続投させた」と左腕をかばった。高橋遥は今季3敗目。次戦でやり返すしかない。【真柴健】