手負いの西武が、乱打戦に屈した。1点を追う6回と8回、得点圏に走者を進めるもあと1本が出ない。前夜のソフトバンクに続き、最下位オリックスにも打ち合いで敗れた。8得点も9失点で1点に泣き、辻発彦監督は「昨日と一緒だな。8点取っても勝てない野球をやっちゃダメ。投手陣が頑張らないと。踏ん張らないと」と嘆いた。

試合開始直後から暗雲が漂った。9番で先発した源田が、1回裏の守備から交代。プレーボール直前に「左ハムストリングスの張り」で回避を決め、グラウンドに立つことなく退いた。ただでさえ、腰痛で先発ローテーションから十亀を欠いたブルペンデー。前日に死球を受け登録抹消された金子侑に続き、盗塁数1、2位の2人を欠き、打ち勝つしかなかった。

4回に森がこの試合2本目の13号逆転満塁弾を放っても、逃げ切れず。2連敗で4位に後退。森は「バッテリーで勝ちにつなげたかった」と捕手としての自覚を口にした。