不敗神話が崩れ、首位奪還とはならなかった。2位DeNAが、3位広島との直接対決第1ラウンドを落とした。自身6連勝中だったドラフト1位ルーキー上茶谷大河投手(22)が、プロワーストタイの6失点を喫した。毎回走者を背負う苦しい展開で、4回1/3を9安打。「調子は良かった。でも、ピンチの場面で逆球やコースが甘くなってしまい、粘ることができませんでした。9連戦の頭を任されたにもかかわらず、短いイニングで降板することになり中継ぎの方に申し訳ないです」と反省の言葉を口にした。

与えた3個の四球のうち、2つが得点に絡んだ。コントロールに定評があるルーキーだが、この日は直球、カットボールなどの変化球が甘く入り、広島打線に狙われた。ラミレス監督は「数字を見れば、6失点だが、そこまで悪くはないと思う」とカバーしたが、本来のパフォーマンスではなかった。

9連戦の初戦を落としたが、首位巨人が敗れたため、ゲーム差は「0・5」のままで変わらず。首位奪還のチャンスは、目前にある。ラミレス監督は「また明日」と切り替えを強調した。8月に首位に立てば、リーグ優勝&日本一となった98年以来、21年ぶり。チーム一丸となって、戦っていく。【栗田尚樹】