あと1死から、勝利を逃した。DeNA山崎康晃投手が1点を守りきれなかった。

9回、勝利を託されたマウンドに上がると2者連続三振で2死。だが、ここから暗転した。重信、代打阿部とフルカウントから連続四球で一、二塁。続く坂本勇に3球続けたツーシームを三遊間にはじき返された。同点にされ、11回に6番手エスコバーが被弾してサヨナラ負け。守護神は「今日は勝ちたかった。チームとしても、個人としても。9回に出て行く人間として、締めたかった」と受け止めた。

シーズン終盤に苦難の時期がやってきた。12日のヤクルト戦で2点を守りきれず、サヨナラ負け。そこから3試合連続の失点となった。チームの連敗などもあり、今回も中6日と登板間隔が空くなど不利に働いた部分もある。それだけにラミレス監督も「あと1人、あと1球だった。ベストなコンディションで、いい投球をしていたが仕方ない。それが野球」とかばった。

3点を追う8回に打線が爆発し、一挙4点を奪って逆転。勝ちきりたかったが右腕は「ネガティブになっても仕方ない。前を向きたい」と切り替える。巨人との直接対決は残り7試合。雪辱を期す。【島根純】

▽DeNAラミレス監督(巨人にマジック点灯を許し)「巨人はタフなチームだった。巨人にマジックが出たが、終わりではない。直接対決も、7試合残している。1試合、1試合、準備して戦うだけ」

▽DeNA嶺井(8回に一時逆転の2ラン)「つないでくれた打者の皆さんのいい流れに乗ることができました」