DeNAが山本祐大捕手の「人生初」となるサヨナラ打で、今季セ・リーグ最長4時間58分の熱戦を制して3連勝。ヤクルト戦の勝ち越しを決めた。

6-6の12回2死満塁、ヤクルト星から右前に値千金の一打で、二転三転するクロスゲームに終止符を打った。2年目の20歳は興奮冷めやらぬ様子でお立ち台へ。「最高です! みんな必死につないでもらったチャンス。なんとか決めたかった。打ったボール? 覚えてません!」と勢いのままに喜んだ。

ベンチに残った最後の野手となった。試合開始から約5時間が経過しての打席にも「もともとスタメンで出る選手じゃないので」と心の準備はできていた。昨年にはプロ初打席で初本塁打を放つなど、勝負強さを持ち合わせる。「目標は正捕手としてチームを優勝させること。1歩ずつ進んでいきたい」。期待の若手が、また1つ大きなステップを踏んだ。

▽DeNAラミレス監督(劇的サヨナラで3連勝)「山本は本当にすごい。今日は大きな意味のある勝利。ターニングポイントになりえる試合だと思う」

◆山本祐大 やまもと・ゆうだい。1998年(平10)9月11日、大阪府生まれ。京都翔英では3年夏に甲子園出場。BCリーグ・滋賀在籍時に外野手から捕手へ転向。17年ドラフト9位でDeNA入団。18年8月19日広島戦では代打でプロ初打席本塁打をマークした。今季推定年俸520万円。180センチ、82キロ。右投げ右打ち