ヤクルト山田哲人内野手の一振りで、トンネルを抜けた。延長10回2死一、二塁。今季ここまで無失点の中日藤嶋のフォークをとらえ、左翼スタンドに運んだ。10試合ぶりの32号3ランで、チームの連敗を4でストップ。自身の本塁打が決勝弾となったのは、8月14日DeNA戦(神宮)での30号3ラン以来、今季2度目。この日は走者を置いた場面で2度凡退しており「いいところで打てていなかったので『ここぞ』で打ててよかった」とホッとした表情をみせた。

ヒーローインタビューでは「残り19試合」と何度も口にした。最下位で借金24と苦しい状況だが、試合がある限り戦い抜く。「1人1人諦めないで、最後まで試合をやる思いがある。それが勝利につながった」ときっぱり。通算200本塁打まで残り1本に迫り「早く達成できるように頑張ります」と力強く誓った。