野球好き歌手の河野万里奈が「プロ野球夏休み重大ニュース」を選んだ。今夏は東京ドームで「選手取材」も初体験した。

まずは人生の重大ニュース枠から!

宮西投手に、人生初のインタビュー

いち野球オタクのわたしには選手への取材経験が無かった。しかし、なんと先日、憧れの関西学院大の大先輩でありHP日本記録保持者の日本ハム宮西尚生投手に取材する機会をいただいた。「河野万里奈と申します」「後輩やろ? 記事読んだから知ってるで(笑顔)」。最初の会話。あまりの感激でパニックだったが必死で気を引き締め、質問をさせていただいた。「(12年目の宮西投手ですが)長く続けるため心掛けてきたことはありますか?」「楽しむことかなぁ」。終始真剣かつ、柔らかい表情でお答えくださった。さらに深いお話の数々は、改めて十分なスペースを割いて大切にお届けしたい。宮西投手、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。最後に…「わたしの夢は母校に宮西投手の銅像を建てることです」「恥ずかしいわ! やめてや(笑)」。イメージ図をお持ちして再提案がんばります!!

宮西投手とのツーショット
宮西投手とのツーショット
日本ハム宮西
日本ハム宮西

岩崎優投手の登場曲が『アイキャントライ』に

7月23日、いつも通り野球中継を観ていたら、河野万里奈の曲が聴こえてきた。スマホの故障を疑っていると、リリーフカーに乗って阪神岩崎優投手が現れた。なんと、登場曲に『アイキャントライ』が選ばれたのだ!? 幼い頃からの夢が、まさか甲子園で叶うなんて。こちらも改めて文字数を割かなくては、とても伝えきれない。もともと兄妹揃って岩崎投手のファンだったが、これを機に自宅の岩崎投手グッズは急増中。8月の岩崎投手は、重心の低い芸術的フォームでクールに「0」を重ね、リーグトップの10HP。そんな安心と信頼の職人セットアッパー。この曲が少しでもパワーとなり、岩崎投手とファンの方々とを繋ぎますように。「I can't lie. I can try.挑み続ける岩崎投手に栄冠を」

岩崎投手のユニホームを着て応援する河野万里奈
岩崎投手のユニホームを着て応援する河野万里奈
阪神岩崎優
阪神岩崎優

鳥谷様ショート先発出場日本記録を更新

7月23日、鳥谷様が100日ぶりにショート先発出場。これで1723試合目となり日本新記録樹立。それは偶然にも、前述した岩崎投手の登場曲「アイキャントライ」が初めて甲子園に鳴り響いたのと同日の出来事だった。この偶然を宝物のように抱えて鳥谷チルドレンは生きていく。現在の様々な報道には、あえて言及しない。まだ鳥谷様の戦いは終わっていないからだ。いつだって今の鳥谷様が今の鳥谷様らしく輝けるよう応援しつづけるんだ、と、いつも通り淡々とルーチンに取り組む鳥谷チルドレンの夏

8月25日のヤクルト対阪神 9回表阪神1死、遊安打を放つ鳥谷(撮影・前田充)
8月25日のヤクルト対阪神 9回表阪神1死、遊安打を放つ鳥谷(撮影・前田充)

荻野貴司待望の規定打席到達&初2桁本塁打&200盗塁

願ってやまなかった時が訪れた。ケガと戦い続け、10年目。ついに初の規定打席到達! しかも初の2桁本塁打、打率3位(.308)、盗塁数3位(27)、安打数3位(143)という数多の宝石をたずさえて! 特に忘れられない8月14日、先頭打者弾から2打席連続弾を含む猛打賞。22日には通算200盗塁を達成。(恐縮ながら、先日、関西学院大学の後輩として荻野選手にご挨拶の機会をいただきました。一生の宝物です。お伝えしきれなかった感謝は、今後の荻野選手応援と歌手活動に込めます

ロッテ荻野選手とのツーショット
ロッテ荻野選手とのツーショット
8月22日のロッテ対楽天 7回裏ロッテ無死一塁、200盗塁決めた荻野は記念のパネルを手にファンの声援に応える(撮影・滝沢徹郎)
8月22日のロッテ対楽天 7回裏ロッテ無死一塁、200盗塁決めた荻野は記念のパネルを手にファンの声援に応える(撮影・滝沢徹郎)

ここから夏休み重大ニュース!


西川龍馬、打ちに打ちに打つ

広島西川龍馬選手はいわゆる悪球さえ安打へと変身させてしまう「魅惑の変態打ち」能力者(河野調べ)。7月末、プロ野球史上初の「4カード連続初回先頭打者HR」を放つ。また、12球団トップとなる月間42本ものヒットを生み出し、球団記録にも並んだ。内野から外野へコンバートして守備のストレスが軽減したことも大きいという。この夏、わたしにとっての打ち上げ花火は、西川選手が乱れ打つ華麗なヒットの数々だった

8月2日の阪神戦、中前適時打を放つ広島西川
8月2日の阪神戦、中前適時打を放つ広島西川

中村晃、ズーちゃんと念願の再会

春先、闘病を明かしたソフトバンク中村選手に「あそぼうね、だいすき」とメッセージを寄せた心の友がいる。千葉ロッテのマスコット、ズーちゃんだ。返答は「また千葉で会いましょう^-^」。季節は巡って8月。中村選手1軍復帰! ZOZOマリンの芝の上には、なぞなぞ遊びをする2人がいた。クールな男の穏やかな笑顔。これを待っていたのはズーちゃんだけではないはずだ。復帰初打席でヒット、8月24日に本塁打、30日には先制H弾と、中村選手の躍動に燃えた夏。勝利に繋がることを祈る秋へ!

8月24日のロッテ対ソフトバンク 試合前、ソフトバンク中村晃に何かおねだりするズーちゃん(撮影・中島郁夫)
8月24日のロッテ対ソフトバンク 試合前、ソフトバンク中村晃に何かおねだりするズーちゃん(撮影・中島郁夫)
8月30日の西武対ソフトバンク 2回表ソフトバンク2死、先制の右越えソロ本塁打を放つ中村晃(撮影・たえ見朱実)
8月30日の西武対ソフトバンク 2回表ソフトバンク2死、先制の右越えソロ本塁打を放つ中村晃(撮影・たえ見朱実)

伊藤ユキヤ選手、ド派手デビュー

ケガをした宮崎選手に代わって、DeNAのドラ2ルーキー伊藤裕季也選手が1軍へ。「漫画の主人公みたい」それが、立正大・伊藤裕季也の神宮大会決勝逆転2ランを観たときの印象。8月10日、しびれるデジャヴ。プロ入り初スタメンで中軸を任され、初本塁打で反撃の狼煙。続く打席で同点本塁打。ハンサムフェイスと愛くるしいすきっ歯を、お立ち台で輝かせた。14日にはノーヒットノーランを阻止する本塁打。悔しくも誕生日(30日)に登録抹消となったことにすら物語を感じたい。ヒーローはきっとクライマックスに駆けつける!信じて応援だ!

8月10日のDeNA対中日 中日に勝利し、マスコットと笑顔を見せるDeNAの伊藤裕(撮影・加藤諒)
8月10日のDeNA対中日 中日に勝利し、マスコットと笑顔を見せるDeNAの伊藤裕(撮影・加藤諒)

太田賢吾、走攻守に輝く

今季日本ハムからヤクルトに移籍し、チャンスをつかんだと言える太田賢吾選手。最強のリードオフマン坂口智隆選手を欠いた1番に座り、8月間打率.319。8月8日の神宮球場で観た先制本塁打と、直後の「気持ちノッてます!」と言うかのようなサード軽快守備(河野調べ)は、焼き付いた夏の思い出。24日には二飛でタッチアップ本塁生還するというハイセンス走塁も魅せた。186センチの長身からスラリと伸びた手足が繰り出す鋭いスイングには、風を感じる。爽やかな球界の避暑地

8月18日のヤクルト対中日 1回裏ヤクルト無死、太田は投手強襲打を放つ。投手山本(撮影・滝沢徹郎)
8月18日のヤクルト対中日 1回裏ヤクルト無死、太田は投手強襲打を放つ。投手山本(撮影・滝沢徹郎)

比類なき挑戦者、張投手

8月8日に初先発初勝利を挙げたオリックス張奕(チョウ・ヤク)投手。なんと、入団時は育成野手。3年目の今季から投手へ登録変更。5月に支配下登録を勝ち取ったばかり。初めてのヒーローインタビューでは目に光るものが(河野調べ)。この好投に台湾代表からも注目が集まり、11月開催の「プレミア12」ではロンロンこと日本ハム王柏融選手と共闘する姿が観られる可能性も! 道なき道を行く張投手「加油」!

8月8日の日本ハム対オリックス プロ初勝利を挙げた張奕はヒーローインタビュー中に涙ぐむ(撮影・黒川智章)
8月8日の日本ハム対オリックス プロ初勝利を挙げた張奕はヒーローインタビュー中に涙ぐむ(撮影・黒川智章)

プロ初白星の流星群

眩しいプロ初勝利の数々。全選手の詳細を記述できないことが大変心苦しいが、さらなるご活躍を信じて併記させていただく。

☆縁の下の力持ちリリーフ陣。8月21日広島遠藤投手、30日西武平良投手

☆緊急登板の投手陣。24日ロッテ中村稔弥投手、30日DeNA笠井投手

☆ケガや挫折を乗り越えた先発陣。7月31日中日山本投手、8月12日中日梅津投手、14日ロッテ小島投手(オジマだよっ!)、22日阪神望月投手

心を込めて、おめでとうございます!!

8月27日の巨人対広島 8回裏巨人2死一塁、代打阿部を遊飛に打ち取り、笑顔を見せる2番手の遠藤(撮影・加藤諒)
8月27日の巨人対広島 8回裏巨人2死一塁、代打阿部を遊飛に打ち取り、笑顔を見せる2番手の遠藤(撮影・加藤諒)
西武対ソフトバンク 初勝利を飾り辻監督(左)と握手を交わす平良(撮影・たえ見朱実)
西武対ソフトバンク 初勝利を飾り辻監督(左)と握手を交わす平良(撮影・たえ見朱実)
8月24日のロッテ対ソフトバンク 井口監督(左)から初勝利を祝福されるロッテ中村稔(撮影・中島郁夫)
8月24日のロッテ対ソフトバンク 井口監督(左)から初勝利を祝福されるロッテ中村稔(撮影・中島郁夫)
広島対DeNA 緊急登板も好リリーフで勝利に貢献しファンに手を振るDeNA笠井(撮影・清水貴仁)
広島対DeNA 緊急登板も好リリーフで勝利に貢献しファンに手を振るDeNA笠井(撮影・清水貴仁)
中日対広島 試合終了、お立ち台で「最高でーす!」と絶叫する山本(撮影・森本幸一)
中日対広島 試合終了、お立ち台で「最高でーす!」と絶叫する山本(撮影・森本幸一)
8月12日の中日対阪神 プロ初勝利を挙げた梅津(左)は岡田から勝利球を受け取り笑顔をみせる(撮影・前岡正明)
8月12日の中日対阪神 プロ初勝利を挙げた梅津(左)は岡田から勝利球を受け取り笑顔をみせる(撮影・前岡正明)
プロ初勝利のロッテ小島は「コジマじゃないよ!オジマだよっ!!」と書かれたTシャツ姿で記念球とキウイフルーツを手にポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)
プロ初勝利のロッテ小島は「コジマじゃないよ!オジマだよっ!!」と書かれたTシャツ姿で記念球とキウイフルーツを手にポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)
8月22日、阪神対DeNA 初勝利をあげた望月惇志はウイニングボールを手に笑顔を見せる(撮影・奥田泰也)
8月22日、阪神対DeNA 初勝利をあげた望月惇志はウイニングボールを手に笑顔を見せる(撮影・奥田泰也)

日本ハム渡辺諒選手、キャリアハイ更新中

白うさぎのような美白肌を見て、1軍定着を実感する。というのも、例年夏場はファームでヒリつきそうなほど日焼けしていた(河野調べ)からだ。なべりょ選手の打席はいつもエキサイティング。磨かれた選球眼で、ひとたびボールを捉えればミサイルのように内外野を切り裂く。たとえ凡退でも強い打球に夢を見る。ホップステップ躍動感ある守備、苦手だというヒーローインタビューで噛んでしまう様子も愛しがいの塊。通算100安打、初2桁本塁打、規定打席到達おめでとうございます!なべりょ選手のおかげで、今季わたしの野球活動は一段と幸せです!

8月7日の日本ハム対オリックス 2回裏、本塁打を放ちナインに出迎えられる渡辺(撮影・黒川智章)
8月7日の日本ハム対オリックス 2回裏、本塁打を放ちナインに出迎えられる渡辺(撮影・黒川智章)

弓削投手と楽天豊作ルーキーズ

7月30日、101球完封でプロ初勝利! 楽天のドラ4ルーキー弓削投手。193センチ、105キロ。女房役にはドラ2太田光捕手、バックではドラ1辰己選手、ドラ6渡辺選手らが守り、声を掛け合うなど、みずみずしいチームワークも印象的だった。8月30日には粘投で3勝目。鮮烈デビューと地に足のついた修正力で、物理的にも成績的にも「頭ひとつ抜けた」新人投手に!? 余談だが、わたしの夢が叶った放送席・副音声デビュー戦の先発も弓削投手だった。それもあって、応援したい特別な投手に

7月30日の日本ハム対楽天 完封でプロ初勝利を挙げ楽天平石監督(左)と笑顔で撮影に応じる弓削(撮影・佐藤翔太)
7月30日の日本ハム対楽天 完封でプロ初勝利を挙げ楽天平石監督(左)と笑顔で撮影に応じる弓削(撮影・佐藤翔太)

特別枠

日本ハム・ロンロン(王選手)ケガから待望の復帰!

8月の西武森友哉選手、10本塁打・40安打・30打点で月間3冠王となり規格外捕手へ

西武栗山巧、どっしり積んだ100号本塁打、球団最多1807安打!

心の恩人DeNA古村投手ファームで復帰登板!

サザエさんvsカツオくん(ヤクルト石川投手)が実現

大記録の夏~オリックス増井投手500試合登板、巨人大竹投手100勝、楽天青山投手600試合登板~

巨人石川慎吾、涙も爆ぜるダイナマイトサヨナラ2ラン

8月17日の日本ハム対楽天 試合後、スタンドに向かってあいさつする清宮(左)と王柏融(撮影・黒川智章)
8月17日の日本ハム対楽天 試合後、スタンドに向かってあいさつする清宮(左)と王柏融(撮影・黒川智章)
8月28日の日本ハム対西武 8回表西武無死、森は右越え本塁打を放つ(撮影・佐藤翔太)
8月28日の日本ハム対西武 8回表西武無死、森は右越え本塁打を放つ(撮影・佐藤翔太)
8月31日の西武対ソフトバンク 3回裏西武1死、右安打を放つ栗山巧。球団新記録の1807安打をマーク(撮影・たえ見朱実)
8月31日の西武対ソフトバンク 3回裏西武1死、右安打を放つ栗山巧。球団新記録の1807安打をマーク(撮影・たえ見朱実)
8月13日のヤクルト対DeNA サザエさん50周年コラボ企画の投球式で打席に立つヤクルト石川雅規。捕手中村(撮影・横山健太)
8月13日のヤクルト対DeNA サザエさん50周年コラボ企画の投球式で打席に立つヤクルト石川雅規。捕手中村(撮影・横山健太)
8月2日のオリックス対西武 500試合登板を達成した増井(中央)を祝福する安達(左)と西野(撮影・渦原淳)
8月2日のオリックス対西武 500試合登板を達成した増井(中央)を祝福する安達(左)と西野(撮影・渦原淳)
8月24日の巨人対DeNA お立ち台で石川はビーナスが作るマジック20を前に笑顔を見せる(撮影・山崎安昭)
8月24日の巨人対DeNA お立ち台で石川はビーナスが作るマジック20を前に笑顔を見せる(撮影・山崎安昭)

河野万里奈

5月21日生まれ、福岡県出身の歌手。関西学院大出身。物心がついた頃から、夏休みは兵庫・尼崎市の祖母宅に行き、家族で甲子園球場に通っていた。選手にドはまりした最も古い記憶は、04年の佐野恵太選手(東海大甲府高)。中学時代、多感な時期の女子たちとのコミュニケーションに苦しんでいた時に、鳥谷敬(阪神)の存在を知る。言葉でなく背中で語る姿に救われて以来、「鳥谷様」と呼ぶほどに崇拝。自称「鳥谷チルドレン」。甲子園から応援していた選手が各球団に散っていくため、特定の球団を応援することができない。「NPB箱推し(全体を応援している、の意)」で、現在は週1のペースで各地の球場に足を運んでいる。

2010年、「第4回アニソングランプリ」で応募者総数1万189組の中からグランプリを獲得し、翌年アニメ『Aチャンネル』のOP曲「Morning Arch」でデビュー。作詞作曲、ライブパフォーマンスのインスピレーションは9割野球選手から受けている。SNSの投稿内容の割合は、歌:野球=2:8。とにかく脳内が野球に支配されている。ライブ中のMCでも野球トークを繰り広げるため、共演者や音楽ファンをしばしば困惑させるほど。選手への愛しさ余って勝手に応援歌を作りSNSに投稿しており、昨年は西武ライオンズの山賊打線をテーマにした曲「ライオンズアラート」がややバズって喜んだ。選手の登場曲を担当することが夢の一つ。いつか鳥谷様に、ここまで育ててくださったことのお礼を言うことも夢の一つ。148センチ、右投げ右打ち。

2019年5月15日、テイチクインペリアルレコードよりニューシングル『真人間入門』再メジャーデビュー。同19日にワンマンライブ開催。

5/15リリース「真人間入門」Music Video(https://youtu.be/2dOgrXy3QVo)

先日、鳥谷様の誕生日(6/26)に、セカンドシングル制作決定を発表!

野球好き歌手・河野万里奈が熱く語る/シリーズ一覧

河野万里奈
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