日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が闘志むき出しで東京へ向かった。9日、空路移動前の新千歳空港で「本当に、この東京ドームの3つは大事だと思う。ここで負けたら、かなりきつい。3つ全部勝つつもりで、東京ドームに乗り込みます」と宣言した。10日はロッテ、11日からは楽天と2連戦。クライマックスシリーズ(CS)進出を争うライバル2球団には、もう負けられない。「1打席1打席、攻めていければ」と気合十分だ。

気分良く、決戦の地へ降り立った。8日オリックス戦では2回の守備で飛球を追いかけ「スッテン」とマウンド付近で転倒も、8回には「ドッカン」と試合を決める7号ソロ。パ・リーグTVのズッコケ動画再生回数は、早くも100万回を突破したという。「いろんな人に、いろいろ言われました…」と苦笑いも「本当に最後に打てて良かった」。7本塁打は1年目の昨季に並んだ。「次も打てればいいと思います」。自己最多を更新して東京ドーム3連勝を飾るのが最高のシナリオだ。

今季限りで現役引退する田中賢とは、少しでも長く共闘したい。「僕は2年しか一緒にやってないですけど、存在感はすごい。みんなが頼りにしている。(田中賢の日本通算)1500安打が見たいです」。前カードのオリックス3連戦は3戦連続安打をマークし、2本塁打3打点。大型連敗で沈んでいたチーム同様に上昇気流をつかみ始めた清宮が、CSへの扉をこじ開ける。【木下大輔】