国学院大が東洋大にサヨナラ勝ちで先勝した。

プロ志望届を提出している小玉和樹投手(4年=佼成学園)主将の貞光広登内野手(4年=天理)伊藤雅人内野手(4年=関東第一)がそろって勝利の流れを引き寄せた。

1点を追う7回裏、1死三塁から貞光が中犠飛を放ち同点に。9回には1死から伊藤が左前打で出塁すると、2死二塁から高本康平捕手(4年=遊学館)がサヨナラ左前適時打を放ち試合を決めた。

投げては先発の小玉が7回を投げ、東洋大打線に9安打されながらも、得意の直球を強気に投げ込み1失点。鳥山泰孝監督(44)は「小玉が粘り強く投げてくれた。主将も大きい1点を挙げてくれた」と4年生の活躍をねぎらった。

主将・貞光の執念がバットに乗り移った。貞光は前日の練習で打球が鼻を直撃し鼻骨骨折を負いながらも強行出場。「今日、試合に出ることが前提で病院に治療に行きました。試合に出ないという選択肢はなかった。ちょっと違和感があるけど、大丈夫です」と少し腫れた鼻をかばいながらニッコリ笑った。ケガの治療のため、昨晩、今日の試合前と、ミーティングで選手たちへ言葉をかけることはできなかったが、バットで勝利への執念を見せつけた。

明日の第2戦は、ドラフト当日。「この日(ドラフト)のために野球をやってきた。でも今はチームの勝利が優先。明日も勝って、ドラフトを迎えたいですね」と勝利を誓った。