侍ジャパンの会沢翼捕手が存在価値を存分に発揮した。2試合連続で8番捕手でフル出場。2試合で6投手とバッテリーを組み、計14回で1失点。6回には二盗も刺した。「いい機会になりました。実戦とブルペンでは違いますから」と普段は組まない投手の特徴も肌感で知り得た。

打撃も存在感が際だった。2回に右中間へ適時二塁打。これで2試合で3二塁打となった。「しっかりタイミングを取りながら、やれている」。今季はリーグトップの得点圏打率をマークした勝負強さも心強い。

昨年の日米野球第1戦では2点を追う9回に代打起用され、逆転サヨナラ勝利につながる適時打を放った。扇の要だけでなく、代打の切り札としても期待は大きい。甲斐と小林が日本シリーズ出場のため不在の中で、頼もしく躍動した会沢に稲葉監督も「非常にいい調整ができたのではないかと思っている」と信頼を寄せた。