慶大のユニホームを着た田村勇志君(11)が始球式を務めた。

車椅子で登場。マウンド前から振りかぶって投げ、早大捕手・岩本のミットに収めた。

田村君は、長期的に治療が必要な子どもとスポーツチームをマッチングするNPO法人「Being ALIVE Japan」の事業で、2月に慶大野球部に入部。練習参加や試合観戦を行ってきた。5月中旬から手術のため入院。リハビリの一環として、キャッチボールを練習し、今回の始球式に臨んだ。

「思い切って投げられて良かったです。(早慶戦は)人が想像以上に多くて緊張したけど、練習したら落ち着けました」と笑顔で振り返った。大役を務めると、慶大の選手たちから「ナイスボール!」の声が飛んだ。始球式で投げたボールを手に「一生の宝物です」と喜んでいた。