少々気が早いが、来秋プロ野球ドラフト会議の“超隠し玉”候補が現れた。中大法学部3年の杉浦健二郎投手(21=麻溝台)が3日、千葉・柏市のJR東日本グラウンドでのBCリーグトライアウトを受験。2日間の試験で150キロも投じた無名右腕は、それもそのはず高校、大学と野球部未所属。印象的なゴーグル姿とまさかの快速球で、視察したNPB出身の球団関係者たちをざわつかせた。

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来季からBCリーグに加入する新球団「神奈川フューチャードリームス」(BC・神奈川)にDeNAから派遣される鈴木尚典監督(47)も、トライアウトを視察した。「2日間見させてもらいましたが、レベルの高い選手がたくさんいました。十分にNPBを狙えるレベルの選手も2、3人いました。楽しみです」とコメント。終了後は山下大輔GM(67)らと15日のドラフト会議に向けて意見を交わした。地元神奈川出身の異色右腕の杉浦についても「面白い投手だと思います」と評価。「アメリカでは、アメフトと野球を一緒にやっている選手もいる。日本でそういう選手が出てきても面白い」と期待していた。