強気の即戦力左腕は予習バッチリだ。日本ハムのドラフト1位、JFE西日本・河野竜生投手(21)が11日、広島・福山市内のホテルで仮契約を結んだ。

契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で合意。新たなステージへ向けてすでに情報収集を始めている最速151キロのサウスポーは、チームが求める「強い選手」になる自覚十分で1年目からの活躍を誓った。

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金びょうぶを背にした河野は、ドラフト1位としての責任感にあふれていた。「高く評価していただき、ありがたいです。それに恥じないように、責任を持って、どんどんチームにアピールしていきたい」と力強く語った。新しい環境へ進むための準備も始めている。「YouTubeとかを見るのは増えた」と、日本ハム関連の情報収集を開始しているという。

過去の試合や選手のプレー集のほか、一番印象に残った動画は「ファンフェスティバルでの中田さんと杉谷さんのやりとり」と明かした。仲のいい先輩後輩の愛らしいイジリ合いを見て「明るくて、やりやすい環境なのかなと思う。聞くのが一番早い。どんどん自分から聞いていきたい」と、“疑似入団”でイメージは膨らんでいる。

練習量が増加した沖縄・国頭での秋季キャンプについても報道をチェック済み。「ニュースで見ても、本当にきつそうな感じ。これから入る自分が、ゆっくりしていていてもダメだと思う。入ってから同じようにスタートできるように、今を大事にしたい」。現在は同社のグラウンドで練習を継続。主に肉体強化で下半身を鍛えている。チームが求める「強い選手」となってルーキーイヤーから飛躍を期す。「1年目から勝てる投手として、新人王と2桁勝利を目指したい」。臆せず、プロの世界に飛び込む。【木下大輔】