巨人原辰徳監督(61)が1日、都内で東海大相模(神奈川)OB会に出席し、涙ながらに「人生は挑戦」の心得を説いた。

壇上でセンバツ出場を確実にした野球部にエールを送ると、父貢さんとの秘話を披露。「父はいつも『辰徳、人生は挑戦だ。いくつになっても挑戦』」と言われ続け、亡くなった5年前に救急車で運ばれた際は「もう少しゴルフをやりたい、もう少し野球やりたい」の言葉が最期になったという。挑戦する心を持ち続けた父に対して「おふくろは1回も集中治療室に来ませんでした。聞くと『もうお医者さんに任せるわ。私は一生懸命尽くした』と」。そう言うと涙があふれ出た。回復を信じて家を守り続けた母に「おふくろも勝負師だったということよ。必ず帰ってくると思って、待っていたのよ」と思い返した。