最下位チームが異例の大盤振る舞いだ! オリックス山岡泰輔投手(24)が1日、大阪・舞洲の球団施設で契約交渉に臨み、5500万円増の年俸1億円でサインした。

入団4年目での大台は、8000万円のイチローを抜き球団最速の到達となった。吉田正、山本と3日連続のバラ色更改。3人合わせて合計2億2000万円の大幅アップとなった。(金額は推定)

   ◇   ◇   ◇

紺色スーツにピンク色のネクタイが映えた。山岡は交渉を終え、声をはずませた。「大台に乗りました。最高の評価。3年で1億円は目標だったのでうれしい」。5500万円アップで球団最速となる大台到達に、喜びを隠さなかった。

プロ3年目の今季は初の開幕投手を務めた。シーズンを通し、ローテーションを守った。26試合で13勝4敗、勝率第1位投手賞のタイトルを獲得した。浮かれることなく、来季への決意をにじませた。「完投数(2)が少なくて中継ぎの人に助けてもらった。1試合を通して投げるスタミナをつけたい」。プレミア12では救援を経験し、その思いが増した。「(救援は)常に気持ちを入れておかないとしんどいポジション。気が抜けない状態でいるので。自分が完投を増やせば、中継ぎの人ももっと良いパフォーマンスが出来ると思う」と先発完投を目指す。

今季は最下位に沈み、5年連続Bクラスと低迷するチームでは異例の更改が続く。吉田正、山本と3日連続で大幅アップを勝ち取った。3人合計で2億2000万円増。主力に育った選手に大きな投資だ。山岡は自覚十分で「来年もやるつもりでいます」と2年連続開幕投手に意欲を見せた。「優勝したい。自分自身の成績も上げて、全部のタイトルが取れるように投げていけたらと思います」。96年を最後に遠ざかるリーグ優勝で、球団の期待に応える決意だ。【真柴健】

▼オリックス山岡が、球団最速4年目での年俸1億円を勝ち取った。過去の4年目最高だった15年佐藤達也、そして今オフ更改した20年山本由伸の9000万円を更新した。なおプロ野球最速の1億円は3年目で、過去6人。最高額はマイケル中村(日本ハム)の1億5600万円。