中学硬式野球リトルシニアの最高峰「リトルシニア日本選手権」が来年夏、宮城県内で開催されることが4日、明らかになった。3月の選抜大会(関西)と並ぶ全国2大タイトルの1つで、神宮球場(東京)が決勝の舞台として「聖地」になっているが、来年は東京オリンピック(五輪)開催により7月上旬から9月上旬まで使用不可に。日本リトルシニア中学硬式野球協会は代替地として、仙台市民球場を主会場に、42年ぶりの宮城開催を決めた。

来夏は杜(もり)の都でリトルシニアの熱戦が繰り広げられる。同選手権は来年が48回目の開催。平成以降は関東連盟の主管になっており、関東以外の開催となれば関西開催だった1981年以来。東北では78年に仙台市で開催された第6回以来2度目となる。期間は7月29日~8月3日で、同29日の開会式と同3日の決勝は楽天生命パーク宮城で行う。出場数は各連盟予選を勝ち抜いた32チームで、東北からの出場枠3も変わらない。

同選手権で東北勢の最高成績は3位が2度。79年以降は4強の壁が厚く、2016年に宮城北部シニアが久しぶりに準決勝進出を果たした。開催誘致に携わった東北連盟の関係者は「地元開催の利を生かして、初の優勝旗をつかんでほしい」と期待した。