ソフトバンクが米メジャー通算54勝左腕、前タイガースのマット・ムーア投手(30)を獲得することが20日、分かった。11年にデビルレイズ(現レイズ)でメジャーデビュー。13年に17勝もマーク。翌年に左肘の手術を受けたが、16年には13勝の復活劇を遂げた。タイガースに所属した今季は2試合の登板に終わり、FAとなっていた。150キロ台後半の速球が武器だ。

今季は大竹が台頭し、ベテラン和田も故障から復活したが、先発左腕の駒不足は明らかだった。助っ人投手では、スアレス、ミランダは今季限りで退団。「我々は常に勝つための準備が必要」と三笠GMも補強に乗り出していた。野手ではバレンティンを獲得し、打線を強化。投手も剛腕メジャー左腕の加入で、先発陣は厚みを増す。2年遠ざかっているリーグV奪回へ、大型補強を敢行した。

◆マット・ムーア 1989年6月18日生まれ、米フロリダ州出身。07年にデビルレイズから8巡目指名を受け契約。11年9月にメジャーデビュー。13年には17勝を挙げたが、14年はトミー・ジョン手術を受けたため2試合の登板にとどまる。16年途中にジャイアンツへトレード移籍。18年にレンジャーズ、今季はタイガースでプレーし2試合登板で0勝0敗。メジャー通算は181試合、54勝56敗、防御率4・51。191センチ、95キロ、左投げ左打ち。