ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指していた広島菊池涼介内野手(29)が27日、広島市内のマツダスタジアムで会見を開き、来季もチームに残留することを表明した。一問一答は以下の通り。

-会見冒頭のあいさつ

菊池 ポスティングを認めてもらって申請してから約3週間ちょっと、残りわずかな期間となりましたが、本日カープ球団と残留の交渉をしまして、残留することを決めました。

-経緯は

菊池 本当に自分の夢を実現しようと動いてくれたカープ球団の方にはわがままなお願いをいっぱいしてきましたし、それを聞いてこういう風に挑戦するところまでこれたことは球団の方には感謝しています。それ以上にFA市場の動きが遅いということもあり、その状況が続くのであれば、やはり僕の思いをくんで快く(海外挑戦へ)出してくれたカープ球団に残ることを伝えた方がいいという決断に至りました。

-カープに残留する思いは

菊池 いっぱいありますし、悔しい思いもしたシーズンもそのひとつではあるんですけど、代理人交渉であったり、いろんな問題がありましたけど、それを柔軟にしっかり受け止めて、僕と交渉してくれたそういう温かい球団なので、その人たちと来年も一緒に頑張っていきたいという思いもずっと持っていました。本当に感謝しかないですし、モヤモヤすることなく、スッキリして今ここにいます。

-メジャー挑戦する中でオフ中の葛藤はあったか

菊池 普段とは違うオフで悩み、考え、いろんな人からのお話であったり、意見であったり、そして代理人との密なミーティングであったり、今までにないオフを過ごしてきて、あらためてチャレンジさせてもらっているんだなという実感もありながら過ごしてきましたし、やはりどこかで赤いユニホームでやりたいという気持ちもその中にはありました。というのが本音です。

-悩んだか

菊池 本当に悩みました。

-球団に伝えたのはいつか

菊池 詳しくは言えないですけど、まだ一応交渉の日にちはわずかに残っていますけど、動きがそんなに活発でないというのを感じていましたし、このまま行くのであれば残留を伝えたいという気持ちもあって、本当に最近ですね。

-球団側の反応は

菊池 素直に喜んでいいのか、どういう風に反応していいのかわからないけども、本音としてはありがとうという言葉をもらいました。

-ファンへメッセージ

菊池 お騒がせしておりましたけど、本日をもって契約を済ませたので、来年も赤いユニホームを着て、そしてファンのみなさんの前でプレーできることをうれしく思っていますし、より一層やらなければいけない立場になりますので、また違ったオフで挑戦しないといけないということもあると思いますので、新しい僕を期待してもらいたいなと思います。

-佐々岡新監督を迎えてのシーズン。来季への決意は

菊池 まだそんなに詳しい話を監督とはしていませんので、どういう働きかけが一番いいのか、迷っているところも正直あります。先ほど松田オーナーとお話をした時にはご注文がありましたので、それを含めて監督としっかり話を詰めて、どういうような方針で、どういう風に働きかけられればいいかを聞いて、それを実行できればと思っています。本当に3連覇した後、ゆっくりする時間が多くて、幸せな時間をあの3年間は過ごしていたんだなとあらためて思い知らされた。現実に戻って、また一からやり直さなければいけないなという気持ちにもなりましたし、また新たな気持ちで、挑戦者として、戦い抜いていきたいと思います。