輝星が夜空に輝く!? 2年目の飛躍を目指す日本ハム吉田輝星投手(18)が星の名付け親になるかもしれない。今季、加藤貴之投手(27)とともに応援大使を務める初山別村が夢プランを描いている。同村には有名な天文台があり、11月頃に予定する応援大使訪問の際、星に名前をつけ登録してもらう計画が浮上。名前の通り「輝星」という名の星が誕生するかも。

   ◇   ◇   ◇

人口1156人(昨年11月末現在)の初山別村。吉田輝が応援大使として訪れるのはシーズンオフの11月頃となるが、地元はすでに活気づいている。村の観光スポットとして有名なのが「しょさんべつ天文台」。道内随一の大きさを誇る65センチ反射式天体望遠鏡などが設置され、夜空に輝く星を観察することができる。

天文台の特徴的なサービスとして、星に自分の好きな名前をつけ登録する「マイスターズシステム」を実施している。このシステムは、そのすべてに名前が付いているわけではない無数にある星の中から、1つを所有し、好きな名前がつけられるもの。つけた名前は村がその星とともに登録し、保管される。

95年から始まり、天文台の公式ホームページには1万件近い星の名前が公表されている。村の担当者によれば、吉田輝が応援大使で訪れた際、天文台を訪問してもらい、星に名前をつけてもらうプランを考えている。担当者は「吉田輝星投手の来シーズンの大活躍と初山別村の知名度のアップになれば」と大きな期待を寄せている。

2ケタ勝利で新人王獲得を今季目標に掲げる吉田輝は、応援大使に就任決定後、位置情報で場所を確かめるなどリサーチを開始。「加藤さんと一緒に(まわるのは)1つの市町村だけなので、その村の人たちに元気でも勇気でも届けられれば。そこも全力で取り組みたい」と訪問を心待ちにする。名前のごとくスターを目指し、「輝星」を北の空にきらめかす。【山崎純一】

○…初山別村から応援大使2選手に特産品ハスカップの贈呈プランもある。主に北海道で育つ果実だが、栽培される地域が限定されているハスカップは同村自慢の1品。贈呈時期は未定だが、カルシウムも多く含まれているなど栄養価が高いことで知られているフルーツだ。飛躍を目指す2年目吉田輝らに大きなパワーとなるかもしれない。

◆初山別村 日本海側に面した留萌管内中部に位置し、農業と漁業が中心。主な観光スポットは、89年に設置された「しょさんべつ天文台」があるみさき台公園、金比羅神社。特産品はハスカップ、ミニトマト、フグやタコの海産物など。