プロ仕様のグラブで勝負する。日本ハムのドラフト3位京都国際・上野響平内野手(18)が7日、千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に入寮した。球界を代表する遊撃手、巨人・坂本モデルを原型とした新調グラブを持ち込んだことを明かし「高校から守備が取りえだった。まずは守備でアピールしたい」と新たな相棒とともに腕を磨く決意を表した。

中学、高校時代は遊撃手ながら二塁手用グラブを使うなど、やや小さめのものが好み。「プロの打球に対して少しでもがっちりとしたものが使いたかった」ということで坂本モデルを模したが、それでも長さを1センチほど短くするこだわりよう。注文の際には「柔らかいグローブよりは(硬めで)がっちりとした方が好きなので、そういうところを。あとは芯をかたくしたり」と細部も徹底的にこだわった。

高校時代までに積み上げた「守備力」がプロからも評価され、夢への扉が開いた。やや緊張気味な表情での入寮は「これから一流の方たちと野球ができる」という、スタートラインに立った身震い。「けがなく、少しでも実力を磨けるように。このグローブで頑張れれば」。やるべきことは、分かっている。準備は万端だ。【山崎純一】