阪神矢野燿大監督(51)が、2月春季キャンプ(沖縄・宜野座)での1軍サバイバルを宣言した。

8日、西宮市内のホテルで合同スタッフ会議を開催し、キャンプ日程などを確認。「東京五輪もあって日程的にも(開幕が)早くなる。外国人選手も多い。去年も競争とは言っていたが、激しくなることは間違いない」と言い切った。

選手層が厚くなったことが競争激化の根底にある。このオフに球団は新助っ人5選手と契約するなど、外国人8人体制になった。投打ともポジションの奪い合いは必至。キャンプは第1クール中に実戦をスタートさせ、初の対外試合も8日予定で調整するなど、例年以上に仕上げを早める。その中で、昨春はなかった1、2軍のメンバー入れ替えの可能性もあるという。

矢野監督 沖縄に連れて行っているメンバーで、あまり良くないとなってくれば、チームのためにも選手のためにもと思えば、入れ替えることも十分にあると思う。それは頭の中には常にあるよ。

清水ヘッドコーチも外国人選手を含めた熱い戦いを予告した。「(全員が)ファーストだけということにはならない。(他のポジションも)やらせてみたい。(ポジションが)確定している選手はいない。競争してもらう。ピリピリ感はあると思うよ」。

矢野監督はこの日午前、鳴尾浜球場でスタートした新人合同自主トレも視察。新年の動き始めで、宣言したことがもう1つある。今年はどんな年にしたいか、と問われ、きっぱり言った。「したいではなく、すると決めている。日本一になります」。35年ぶりの日本一ロードは、激熱サバイバルから始まる。【松井周治】

◆20年のプロ野球 東京五輪開催により、7月22日から8月13日まで23日間中断する。このため例年より約1週間早い3月20日に開幕し、オープン戦開幕も例年より1週間ほど早い。阪神は2月22日に中日(北谷)と初戦を戦う。また、阪神はヤクルトと神宮で開幕3連戦を戦うが、センバツ期間と重なるため、神宮を含め開幕5カード連続ロードで戦う。甲子園初戦は4月7日DeNA戦となる。