大学ラストイヤーを迎えた東洋大のエースは快調だ。村上頌樹投手(3年=智弁学園)が12日、埼玉・川越の同大グラウンドで今年3回目のブルペン入り。早くも捕手を座らせ、57球をびしびし投げ込んだ。

「感じは悪くないですね。体が軽いです」と明るい。変化球も低めに決めた。「新しい握りを確認しながら」スライダーを投げた。これまでの縦変化から斜めに曲げる。「縦はフォークがある。速くて大きい変化が欲しかった。幅が広がれば」と狙いを明かした。

昨春の東都リーグは6勝0敗、防御率0・77と無双状態だった。だが、秋は3勝2敗、同1・26と落とした。援護点も少なかったが、「先に点を許してしまった」と反省が残る。目標だった年間10勝に1勝足りず、通年で活躍する難しさを知った。新スライダー習得でレベルアップする。

1学年先輩でバッテリーを組んだ佐藤都志也(ロッテ・ドラフト2位)に「続きたい」と、プロ志望を表明した。ただ、プロの前にやることがある。高3時の16年センバツV腕は「日本一になりたい」と、大学でも頂点を目標に掲げた。【古川真弥】