高卒3年目の西武平良海馬投手が、さらなるジャンプアップを果たす。30日、埼玉・所沢で自主トレを行った。

このオフは昨年12月に渡米し、マリナーズ菊池のアリゾナでの自主トレに50日間同行して帰国。その成果を確かめるように、丁寧にキャッチボールを行った。

アリゾナでは投球を数値化して分析。直球がスライダー気味にジャイロ回転する癖が判明した。「ジャイロ回転すると垂れてしまう。この回転を減らして、真っすぐが上にホップするよう意識して取り組んでいる」と、自慢の直球に磨きをかける。

昨季、球場計測158キロをマークしてブレークした剛球右腕は、さらなるパワーアップも果たした。年末年始もトレーニングを行い、12月31日はベンチプレスを130キロ、1月1日はスクワット180キロを上げて過ごした。トレーニング成果は表れ、体脂肪率は2%減の19%に。順調にステップを踏んでいけば、球速160キロも夢じゃない。平良は「バッターに球の下を振らせられれば、空振りが取りやすくなる」と、思い描いていた。