日本ハムのドラフト1位、河野竜生投手(21=JFE西日本)がキャンプ休日の5日、またも美的センスを発揮した。

新人10選手が、春季キャンプ初の休日に沖縄・国頭の2軍宿舎内でシーサーの絵付け体験に挑戦。素焼きされたシーサーに色を付けていくが、各選手の個性が出て十人十色の出来栄えとなった。

河野はシーサーが日本ハムのユニホームを着ているように見えるデザインを丁寧に色付けし、10選手の中で1位を獲得。「まあ100点じゃないでしょうか。順位が付くと聞いたので、1位を取りたいなと思っていた。朝からデザインを考えていました」とチームにちなんだアイデアも含めて、圧勝した。

1月に2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷で行われた「新入団選手歓迎式典」でも、即興でのお絵かき対決で優勝していた。学生時代の美術の成績は「中学時代は5段階評価で5でした」。絵筆を使う細かい作業も得意で「やり始めたら止まらなくなる」。この日も雑談なしで色付けに没頭。制限時間いっぱいまで、細部のデザインにこだわった。「工作も得意です。これが野球につながれば」。即戦力左腕は負けん気が強く、手先が器用で、とことん突き詰める職人気質だ。