大学野球もオープン戦が始まっている。立大、桐蔭横浜大は、ともに今年最初の対外試合。立大は、4番手で投げた島田直哉投手(1年=龍谷大平安)が好投した。

7回からの2イニングを完璧に抑えた。ノーワインドアップから左足を高く上げ、ゆったりとしたフォームで右腕を振った。身長185センチから放る直球には伸びがあった。ストライク先行で「力を抜いてコントロールを重視しました。直球もアベレージで140キロ出た。感覚が良かったです」と納得の内容だった。

高校では3年春に肩、肘を痛めた。最後の夏、甲子園に出場はしたが、ベンチ入りしたまま登板機会なく終わった。大学でウエートトレーニングを開始。体を大きくすることに努め、高校時の75キロから88キロまで体重を増やした。

課題の制球も、この日はまとまっていた。溝口監督が「あんなにいい島田は初めて。何が良かったのか、考えて欲しい」と驚いたほど。島田は「入りは良かったけど、満足したらダメ」と、2年目でのリーグ戦デビューへ向け、気を抜くことはなかった。