DeNAドラフト2位の坂本裕哉投手(22=立命大)が「課題」をクリアし、開幕ローテーション入りへ1歩前進した。ロッテとの練習試合で実戦初登板し、2回を2安打無失点。ラミレス監督から改善を求められた直球で最速148キロをマーク。2三振を奪う力強さを見せた。

4回2死二塁、前打席で本塁打を放っている安田を直球で空振り三振。期待の即戦力左腕は「思ったより直球でも変化球でも空振りが取れた。いい緊張感の中で、マウンドを楽しめたので良かった」と笑顔でプロ初実戦を振り返った。

14日に打撃投手を務めた際、指揮官から「ストレートが143キロくらい。もう少しスピードが上がると他のボールも生きてくる」と、直球のレベルアップを求められていたが、実戦で見事に一発回答。「球の回転、打者の手元で伸びていくイメージ通りの球もあったので、良かったと思います」と納得の表情だ。

大学の2年先輩の東が、左肘手術で今季絶望というチーム状況で「1試合1試合アピールして、まずは開幕ローテをつかみたい」。坂本が意識高く、着実に結果を積み上げていく。【鈴木正章】