インタビュー企画「S15!な男たち」。今回は育成3年目のソフトバンク・リチャード内野手(20)に直撃します。登録名を変更した日に紅白戦で本塁打を打った大砲候補は、A組キャンプに参加し支配下登録を目指しアピール中。王球団会長や自主トレの師匠西武山川、新たなチームメートであるバレンティンら並み居る本塁打王に刺激を受けながら奮闘中だ。【取材・構成=山本大地】

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昨年20歳になったリチャードは「大人になった」印象が強い。入団当初は「もうきついっす。帰りたいっす」と3軍コーチに甘える面を見せたり、大きな子どものような部分があった。だが周囲の期待が高まり、今回はA組キャンプの空気に触れたことも大きかったのだろう。だんだん野球選手らしい立ち居振る舞いになってきたと感じる。

スターダムを駆け上がるための重要な要素を持っている。王会長、バレンティン、西武山川らを含め「何か持っている」と人に期待を抱かせ、巻き込みながら「リチャード待望論」の渦を大きくしていった。人並み外れたパワーや明るくおおらかな人柄は一流をもひきつける魅力がある。物おじせず先輩の懐に入っていけるキャラクターも相まって、愛されキャラとして育成選手としては異例の顔ぶれから後押しを受けている。後はその期待に応えるだけだ。【ソフトバンク担当 山本大地】