ヤクルトのドラフト1位奥川恭伸投手(18=星稜)が2月29日、プロ入り後3度目のブルペンに入り、最多の40球を投げた。

戸田球場では初のブルペン入りで、プロ仕様のプレートに苦労。それでも「(後半は)しっかり立って投げられた。少しずつ、マウンドの変化にも対応していきたい」と手応えを口にした。

高校までと違い、プレート板の手前にスパイクで土が掘れないようにラバー製のプレートが埋められていた。序盤は軸足が定まらなかったが、小野寺2軍投手コーチから「はまる所を自分で見つけて」と声をかけられ、右足を置く位置を試行錯誤。後半の20球は立ち膝の小山田ブルペン捕手に力強く腕を振り、笑みもこぼれた。キャンプ中から、自分の投球を客観的に見て修正する部分を意識する。「どこが悪いか把握できていないと、修正できない。投げている感覚と、外から見た感覚を近づけることが大切」と話した。

▽ヤクルト小川GM(奥川のブルペンを初視察)「後半は力の入れ具合が違った。素晴らしい。バランスがいいし、球の質もいい」

▽ヤクルト池山2軍監督(奥川について)「順調。表情も明るいし、悪くはなっていない」

▽ヤクルト小野寺2軍投手コーチ(奥川について)「本人のバランスや立ち方で試行錯誤した。対応力はすごい。18歳にして、感覚がすぐれている」

▽ヤクルト井野(初めて奥川の捕手を務め)「バランスがよく、ボールのスピンもすごく利いていた。似ている投手がそういる球ではない」