プロ19年目の西武中村剛也内野手が1番指名打者として、先発ラインアップに名を連ねた。右ふくらはぎ痛から1軍に初合流し、即“リードオフマン”として起用。すると第1打席初球を振り抜き、そのまま左翼スタンドへ入る先制1号を放った。「たぶんまっすぐです。打ててよかったです」と軽快にダイヤモンドを1周した。

ウオーミングアップ前、グラウンドで告げられた中村は「えーーーっ!?」と驚きの声。本塁打王6度の1番起用に赤田将吾打撃コーチは「禁じ手です」とニヤリ。中村は「人生初っす」と少年野球でも1度も1番の経験はないという。

2月は高知での2軍キャンプで調整を続け、患部の状態は順調の様子で、試合前練習をこなしている。両足ふくらはぎにはレッグウオーマーで温めるなど、万全のケアをしながら、今季初の1軍実戦を1番打者として臨み、早速結果を残した。

西武辻監督(1番起用で初球本塁打の中村に)「名刺代わりの1発だったね。初球、1・2・3のタイミング。まずは野球をできる体になったことが一番いい」