前日7日の中日とのオープン戦で打球を受けて1回途中で降板し、右手掌打撲と診断された楽天松井裕樹投手が8日、全体練習に参加した。

この日の同戦(静岡)が雨天中止。松井は室内練習場でランニングメニューなど消化。捕球動作は避けるも約40メートルのスローイング。マウンド、本塁間の18・44メートルでカーブなどを「投げるのは大丈夫です」と話した

当初の予定では14日巨人戦(東京ドーム)での最終登板を経て、開幕2戦目の21日オリックス戦(楽天生命パーク)への先発登板が有力視されている。ただ、伊藤投手チーフコーチは「骨に異常なくても投球には影響があると思う。最悪の場合も想定しながら、次の投手も用意しながらやっていきます」と患部の状態を慎重に見極めていく。

今季松井が加わった先発陣の開幕ローテは大枠が固まっている。開幕投手は2年ぶり6度目の則本昂。同カード3戦目に、この日登板予定だった涌井を配置し、日本ハムとの2カード目の初戦は岸、同3戦目は石橋で内定している。残る1枠は11日西武戦でオープン戦初先発する弓削、辛島の両左腕で争う。オープン戦は残り5試合。松井の回復とローテ確定へ時間は限られている。【桑原幹久】