日本ハムはファンとともに、新たな開幕日へ向けて戦っていく。13日のDeNAとのオープン戦(札幌ドーム)では左翼スタンドにファンから寄せられた応援メッセージ、応援ボードが掲げられた。
攻撃のチャンス時には、ファンの声援も球場内に流された。国内の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて先行き不透明の日本球界だが、我慢を強いられているファンの思いも感じながら、チームは4月10日以降の開幕に照準を合わせて準備を整える。
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日本ハムの2回の攻撃。無死一、二塁のチャンスを迎えると、耳慣れたメロディーが球場内に流れた。チャンステーマの「チキチキバンバン」だ。
♪レッツゴー ファイターズ!
かっとばせファイターズ!
かっとばせファイターズ!
お~イェー
頑張れ僕らのファイターズ走れ速く
頑張れ僕らのファイターズ決めろ早く
打って打ってファイターズ!
打って打ってファイターズ!
今だチャンスだファイターズ!
球団は5日からファンの「声援」を募集した。「北の国から」バージョンも含めて、10日までの6日間で球団公式ツイッターに101件の音声が寄せられた。それぞれの声を合成して、いつもの試合の雰囲気を演出した。
左翼スタンドには、球場に行きたくても行くことができないファンの数々の思いが掲げられた。こちらは「声援」と同期間で525件の応募があった。また、私設応援団が普段の試合時に掲げている横断幕も掲示された。生の声はなくても、熱い思いがスタンドに届けられた。栗山監督は試合後に「我々はいつも、ファンの皆さんの応援が、いかに力をくれているのかと感じるところもある。しっかり皆さんに喜んでもらえるように頑張ります」と心新たにした。
さらに、三塁側スタンドには球団から北海道内の園児や小学校、中学校、高校などの卒業生へ向けたメッセージも掲示した。「HOKKAIDO PRIDE」の文字を浮かせる背景には、道内の2604校の校名が記された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響がいつまで続くかは分からないが、日本ハムが道民とともに戦う姿はこれからも変わらない。この難局も、北海道とともに乗り越えて、一緒に喜び合えるシーズンがやってくるのを待つ。【木下大輔】