ソフトバンクは16日、ともに育成3年目だった尾形崇斗投手(20)、リチャード内野手(20)と支配下選手契約を結んだと発表した。ペイペイドーム内で行われた会見での一問一答は以下の通り。

-率直な気持ちは

尾形 このたび支配下登録していただくことになりました尾形です。今の気持ちは率直に、心の底から喜べるというかうれしい気持ちなので、今日はこの喜びを1日感じていたいと思います。

リチャード 支配下登録されて、とてもうれしいんですけど、やっとプロ野球選手になれたと思うので、ここから頑張りたいと思います。

-知らせはいつ聞いたか

尾形 昨日の広島戦が終わって、帰りの新幹線の時に球団の編成の方から電話をいただいて、その報告を聞いたときには両親だったり、これまで支えてくれた方への感謝の気持ちが最初に思い浮かびました。

リチャード 自分も新幹線で、尾形の後ろに座っていて、尾形に電話がかかってきて、自分ももしかしたらあるんじゃないかと思いながら待っていたら電話がかかってきた。とってもうれしくて、親に電話して、喜びながら「また頑張る」と言いました。

-最初に連絡したのは

尾形 ぼくも最初は両親に連絡をして伝えたところ、今までにないくらい喜んでくれた感じがあったので、少しはいい報告というか、ここまでやってきたことが形になったのは良かったかなと思います。

リチャード お母さんと(米国人の)お父さんに同時に言ったので、英語で言って、喜んでいたので自分もうれしくなりました。

-背番号について

尾形 39番と言うことで、一番最初に思ったのは森さんと千賀さんの間だなと思ったので、そのおふた方に少しでも近づいて追い越せるようにと思いました。後、感謝の思いも込めてサンキューなので、いい番号だなと思いました。

リチャード 52番は元々川崎(宗則)さんがつけていた背番号で、宗さんは台湾ウインターリーグの時に差し入れでチキンをもらったりしていた。チキンも「リチャード専用」というチキンもあったので、おもしろい人だなと思っていた。自分もそういう愛されるような人になれたらいいなと思います。

-入団から2年間を振り返って

尾形 育成選手という立場で入団してきて、いろんな苦しい思いとか負けないという思いがあった。1年目のファン感謝祭の時の優勝パレードで育成選手は出られないので、2時間くらいドームで待機していた。悔しさがあったので、みんながパレードしている間にウエートをしたり、悔しい思い、負けないという思いをずっと思いながらやってきた。そういったところをこれからも忘れないで、ずっと持ち続けてやっていきたいと思います。

リチャード 質問なんでしたっけ?

-2年間で一番思い浮かぶことは

リチャード 育成の時はいろんなつらい思いがあったんですけど、今はそれも思い出になって、それを忘れずにこれから頑張っていこうという気持ちです。

-支配下への手応えを感じたターニングポイントは

尾形 オフにウインターリーグに参加させてもらって、海外に行って、慣れない環境の中で試合をして自分の力を発揮するというところで、体の変化だったり球場の違い、マウンドの堅さだったりに対応していかないといけない状況の中で、対応力を大切にやってきた。これから先、ぼく自身の力になるというか、対応力がつきました。

リチャード 全部がターニングポイントで、いろんな人からのアドバイスとか、アドバイスはありすぎて誰からとかは言えないんですけど、特に言うなら(西武の)山川さんとオフに自主トレして、打撃のホームランとか考え方を勉強できて、そういうのもターニングポイントなのかなと思って、これからもまたいろんなターニングポイント使って成長していきたいと思います。

-支えてくれた人は

尾形 やっぱり両親が一番支えになった。ぼくが投げた試合とか3軍戦とかも細かくチェックしてくれて、すごく気遣ってくれていた。2年間、これからもですけど、本当にお世話になりました。

リチャード ぼくも両親。3軍で出た試合とか毎日連絡してくれて、打てても打てなくても「今日も頑張ったね」という感じでメッセージをくれていた。心の支えというか、毎日新しい気持ちで切り替えられた。いい支えだったと思います。

-お互いどういう存在

尾形 去年まで3軍で一緒にやってきて、ウインターリーグも一緒にやって、部屋も一緒だった。キャンプも一緒にA組で、常にグラウンドを見渡せばリチャードがいる状況でやってきた。昨日(広島戦)もサードにリチャードがいてすごい安心したというか、ぼくの野球やっているときの心の支えというか、心を癒やしてくれる感じ。入寮したときも一緒に目覚まし時計を買いに行って、リチャードが全然起きないということで「危機感のある音」の目覚ましを買おうと思って、一緒に選んだのが最近のことのようです。

リチャード こうやって言っていただいて照れるんですけど、同級生ですし同期入団ですし、尾形は自分がたまに行くウエート室でもいつもウエートとかやっていて「意識高いな」と思いながら、教えてよと言っても、プロ野球選手みたいに1人で淡々とやっていて、1人で突き進んでいたんですけど、一緒に支配下になれてとってもとってもうれしいです。

-成長した点は

尾形 A組というところでスタートさせてもらって、支配下というところが少しずつ近づいてきている中、自分自身にあえてプレッシャーをかけて、対外試合が始まったときに、最初の試合でインパクトを残せなかったら、この先大事な試合で結果を残していけないと思ったので、最初の対外試合というところ、なんとしても抑えるという気持ちでキャンプを過ごしてきた。強いプレッシャーをかけて、今まではそこで逃げいていたんですが、このキャンプでは常に自分と向き合えて、自覚を持ってプレーと行動ができた。成長できたというか、今までの自分を超えられたというのをすごい感じました。

リチャード 自分も自分でプレッシャーをかけながらやってきて、しかも尾形が投げているときにホームランを2本打てたので。もっと打ちたかったですけど、そこはいいと思います。これからももっともっと泥臭くやりたいと思います。

-工藤監督や王球団会長からはなんと声をかけられた

尾形 おめでとうと声をかけていただいて、これからが勝負だと言ってもらった。まだ何かを成し遂げたわけではないので、チームの日本一やリーグ優勝に貢献できるように頑張っていきたいと思いました。

リチャード さっき工藤監督と王会長に会って「これからが勝負」といってもらえたので、これからが大事だと思いました。

-どんな選手になりたい

尾形 チームが苦しかったり流れが悪いときに、自分の1球で流れを変えていけるような、相手の流れを全部こっちに持ってこられるようなピッチャーになりたいと思います。

リチャード チームが苦しい、ここで1本ほしいときに長打とかホームランを打てるようなバッターになりたいと思います。あと世界一を目指している球団なので、世界一のプレーヤーになれるように頑張りたいです。