阪神能見篤史投手が18日、開幕延期の経験による若手の成長に期待した。自身が開幕投手を務めた11年は東日本大震災による影響で2週間の開幕延期を経験。新型コロナウイルス余波を受ける今季、若手の多い投手陣に対しては「伝えるよりも経験しないと分からない部分もある。そういうのを1つ、1つ経験していく中で自分のものにしていけばいい」と、メッセージを送った。

40歳ベテラン自身も、向上を目指す期間にする。「常に何か、新たな発見ができればいいと思っている」。リリーフ転向2年目、春季キャンプでは若手に劣らないハイペースで投げ込んだ。「しっかり投げ込めるのは後々、自分の中で生きてくる」。未定の開幕まで練習試合が続く不規則な日程の中で、打者との対戦で自身の状態をチェックしていく。「試合で投げていく中で、対打者がいるので損することはない。全然、前向きです」。予期せぬ事態にも動じることなく、プロ16年目へ備えていく。