敵地で迎えた“幻の開幕戦”は、黒星に終わった。

日本ハム栗山英樹監督は「自分の中では、ここに向かって(準備して)きたので、勝ち負けじゃなく、しっかりと公式戦と同じような形で戦いきりたかった」。野手はレギュラーメンバー全員が、ほぼフル出場。当初の開幕日だった「3・20」の練習試合を、公式戦さながらのメンバーで戦った。

シーズンを見据え、昨季リーグ覇者へ布石を打った。2回1死から、栗山に対して内野手が大きく右側に寄った。3回にも先頭の森へ、遊撃手が一、二塁間深くを守る守備を敷いた。昨季から積極的に導入している守備シフトだ。いずれも、がら空きになった三遊間を破られ左前打となったが、指揮官は「本当に公式戦で(森は)ああいう打ち方をするのか。こっちも、公式戦でシフトを敷くのか。いろいろなことを分析していくわけだから。(今は)うまくいかないほうがいい。逆に」と納得顔だった。